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FX 証拠金維持率 計算
証拠金維持率
FXの取引を行うにはまず、取引業者に口座を作りそこにお金を預け入れる必要があります。その口座に預けたお金は証拠金となり、取引する金額の基準として扱われます。
しかし、為替レートの変動によって取引の経過が損失に傾いてしまうと、追加の証拠金を求められることもあり、もしくはそれ以上の損失が出ないよう強制的に決済されてしまいます。
追加証拠金や強制決済を決める基準となるのが、証拠金維持率です。
証拠金維持率の計算は、
証拠金維持率=(実行証拠金÷建玉必要証拠金)×100
で求められます。建玉は現在取引している通貨のことであり、実行証拠金とは預けている証拠金に現在の為替レートで建玉を清算した場合の損益を加えたものであり、建玉必要証拠金は建玉を維持するために必要な証拠金の合計額のことです。証拠金維持率が100%以下の場合は、新規の注文ができなくなります。
取引業者によって変わりますが、おおよそ証拠金維持率が50%を下回ったときに追加証拠金を求められ、そのまま追加証拠金を預け入れないか30%を下回るようになった場合に強制決済が執行されます。
強制決済が執行されるよりは、自分で決済をしたほうが多少なりとも損失は抑えられますので、証拠金維持率は常に気にするようにしましょう。
必要証拠金の計算方法
建玉に対する必要証拠金は、次のように計算されます。
1.日本円と売買する通貨の場合
必要証拠金=約定レート×取引通貨単位×数量÷レバレッジ
2.日本円以外で売買する通貨の場合
必要証拠金=取引通貨の約定レートを日本円に直した金額×取引通貨×数量÷レバレッジ
この必要証拠金により、証拠金維持率などが決まります。
ちなみに同じ通貨で売り、買いの両ポジションを保有している場合は、いずれか大きいほうの保有ポジションで必要証拠金を計算する場合とそれぞれに証拠金が必要となる場合があります。例えば前者の場合は買いポジションで2万通貨単位、売りポジションで4万通貨単位を保有していれば、必要証拠金は売りポジションの4万通貨単位を基準に計算します。それに対して後者の場合は買いポジションと売りポジションの両方に対してそれぞれ必要証拠金を計算し、合計した金額が必要となります。
必要証拠金はあくまで最低限なので、なるべくそれより余裕のある金額を口座に預け入れるようにしましょう。