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プロスペクト理論
心理学者によるノーベル賞受賞
ノーベル賞には、心理学賞というものがありません。
よって、心理学者がノーベル賞を受けることはほとんどないわけですが、2002年に、カーネマンとトヴァスキーという二人の心理学者が、ノーベル経済学賞を受賞しました。
この二人は、経済活動における人間の意思決定に関する理論を提唱しています。
それはプロスペクト理論というもので、FXや投資に関する書籍やウェブサイトでもよく紹介されています。
プロスペクト理論を学ぶことで、投資における人間のクセがどういうものか知ることができ、合理的な投資とは何かを考えるきっかけとなるかもしれません。
プロスペクト理論とは
プロスペクト理論とは、得をする時と損をする時では価値の感じ方が異なることを説明したものです。
例えばあなたが宝くじを買うとします。
1.もれなく一万円が当たるくじ
2.50%の確立で、二万円当たるが、あとの50%は0円のくじ
この場合、実験によると60%の人が1番を選びました。
では、次の場合はどうでしょうか。
3. もれなく一万円を罰金として取られるくじ
4. 50%の確率で2万円を罰金として取られるが、50%の確率で免除されるくじ
この場合、3を選んだ人の割合は30%までに落ち、4を選ぶ人が70%に昇りました。
このくじを結果的に見た場合、どの選択肢を選んでも金銭的価値としてはすべて1万円となるはずですが、結果的に4の割合が増えました。
このように、得した喜びよりも損をした時のショックの方が大きいという心理は、FX投資の場合にも当てはまります。言い換えると、FXで儲けたい、という欲望があると当時に、FXで損をしたくないという本能があるということです。
FX投資の理想的な姿は「利大損小」です。利益が大きく損が少なければ、残った利益は大きくなります。
しかし、利大損小ではなく利小損大となる投資家が多いのが現状です。
利益が少なく損が大きければ、結果的に損がどんどん膨らんでいきます。
利小損大となる背景には、投資家の本能が関係しています。この本能をプロスペクト理論でよく学び、意識しておくことで、投資運用の見方が変わってくるでしょう。